境内の蓮が咲き始めました。白の静御前と浄台蓮です。
泥の中から美しい花を咲かせる蓮。
煩悩にまみれたこの世から悟りの花が咲く、ということでお寺や仏教には馴染み深いですね。
毎年植え替えるときは残す根っこを選ぶのですが、大事なのが根っこなのは人間と同じなのではないかと思ったりします。
かといってどんなに太くて育ちそうな根っこを植えても、肥やしや陽当たりが良くないと花は咲きません。鉢が小さすぎてもまた然り。この辺りも人と似ているなぁ、と親になって思います。
親は親で手探りなのですが、なるべくならいい器、いい肥やし、いい陽当たりの場所を用意して、時には風から蕾を守る葉になって、子には大輪の美しい花を咲かせてほしいと願うのが時代を経ても変わらない親心なのではないでしょうか。