おてらおやつクラブ

久しぶりの更新となりましたが、今回はおてらおやつクラブについて書こうと思います。

去る21日、今月のおてらおやつクラブ発送作業を行いました。
はじめて耳にされた方のために簡単にご説明させていただきますと「おてらおやつクラブ」は仏さまにお供えされたものをひとり親家庭の子供たちへ「おすそ分け」するお寺の社会貢献活動です。今回で最明寺としてはこの活動に参加してちょうど2年が経ちました。檀家さんにも少しずつ活動が浸透し、野菜や果物をお供えいただいたり、発送作業を手伝いに仕事の合間を縫ってお寺に来て下さる方が現れたりするようになるまでになりました。今月は関東圏の法人様と、ご自分も母子家庭でお育ちになり、個人の方がテレビでこの活動を知って「他人ごとではない」と高速を1時間以上走ってお母さまと届けてくださった、衣類や新しい靴、お菓子、檀家さんがご自身で作られた八朔などを1世帯と1団体に送付させていただきました。

2年前、この活動を知ったとき、「貧困」の現状を知らなかった自分を恥ずかしく思ったのを今でも覚えています。平均世帯年収の半分以下の年収で生活しているいる世帯を「相対的貧困状態」と定義するとおよと16.3%(6人に1人)の子供が貧困状態、これがひとり親家庭になると54.6%(2人に1人)の子供たちが貧困状態ということになります。これは内閣府が公開している情報です。リンクをご覧ください。http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h27honpen/b1_03_03.html

この現状を鑑み、何か寺としてできることがないかと立ち上げられたのがこの「おてらおやつクラブ」なのです。貧困の現状と奈良のご住職たちが始められたこの活動を同時に知ったとき、ぜひとも参加したいと思い、今日まで継続しております。

思えば、「活性化」「時代に合った供養」「情報発信」を3本柱に寺業計画を立案して、最初に取り組んだのがフェイスブックページの立ち上げと、このおやつクラブへの参加でした。計画はまだまだ道半ば、やっとエンジンが暖まってきた状態です。少しずつギアチェンジして加速していけたらいいなと思います。

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