2月の掲示板 お釈迦様の言葉

掲示板シリーズ
最明寺の参道に掲示板ができました。設置されたのは少し前です(汗)。
月替わりでお大師様やお釈迦様の言葉を貼りだしています。催しの案内も時々。

今月は15日が涅槃の日なのでお釈迦さまの言葉にしました。
「我らはここにあって死ぬはずのもの」と覚悟しよう
この理を人々は知らない
しかし この理を知る人々があれば 争いは鎮まる

お釈迦さまはこの日、沙羅双樹の木の下で弟子や森の動物、植物、生きとし生けるものすべてが涙を流して
見守るなか涅槃に入られたといいます。80歳ぐらいだそうです。35歳で仏陀(ブッダ)になってからインド中
を旅して説法する人生でした。入滅の時、弟子たちに説いた言葉「自灯明 法灯明」は今でも語り継がれている
大切な教えです。「自分自身だけを拠り所としなさい、正しい教えだけを拠り所としなさい。」お釈迦様自身も、
もちろん自分がこの世で与えられている時間に限りがあることを重々ご承知でありました。当時のインドは争いが
絶えず、お釈迦様がお生まれになった国「カピラバストゥ」も戦争で滅びました。争いで知人、友人を何人も亡く
されたお釈迦様が、どんなに無念であったかが想像できます。死は絶対に免れないものなのに、どうして争うのか
もっと限られた時間を別のことに、、、という想いがあったことでしょう。

死という絶対可否の運命を等しく背負って、限りある時間を共有している私たち。
死を前にして、すべての争いは無意味であると分かるだろう。
死を前にして、命は尊いと気づくだろう。
私のも、隣人のものも。