題記の通り、去る11月3日(土)に木彫りの御守り地蔵製作ワークショップを開催しました。今年で2回目となるこの会ですが、昨年に引き続き講師に山崎仁先生をお迎えし、小学生から80歳ぐらいの方まで幅広い年齢の方が参加されていました。はじめに住職からお地蔵さんについて「人間が死んだあとに生前の行いによって裁かれる六つの世界、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)のどの世界に行ったとしてもその世界まで出向いて救いの手を差し伸べて下さる、お地蔵さまは慈悲深い仏様です」とのお話があり、講師の山崎先生からは、「木を彫る、という作業ではなく、木の中、私たち自身の中、に本来備わっている仏性を掘り出してあげる」という仏師ならではの言葉で説明がありました。分かりやすいテキストに沿って彫り進めていくと、最初は難しかった彫刻刀の使い方にもだんだん慣れてきて、最後の光背を彫るころには皆さん丸刃と三角刃の大小の使い分けも上手になってきているようでした。同じ型紙からできるけれど、みんな違うお顔のお地蔵さまが出来上がりました。「みんなちがってていい」「あなた自身が仏さまです」お地蔵様のささやきが聞こえてきそうですね。