今生の別れ。根性の別れ。

週末はとてもよいお天気で真夏のような暑さになりました。7月に入った途端のこの暑さは体に堪えたという方もいらっしゃったのではないでしょうか。当山でのこの時期の晴れの日といったら「草むしり」or「草刈り」です。細かい苔の中や中庭の草やらは女性陣の匠の技にお任せして、住職は草刈機2号(マサオくん)の担当です。プラグと欠けにくい刃に換装して絶好調のマサオくん。4月から6月まではひと月に1回で済みますが、7月からは2~3週間に1回ぐらい刈らないとどんどん草が茂ってきます。伸びてしまった草は草刈機に絡みついたり、地面の石やくぼみが見えなかったりして危険なのであまり伸びないうちに刈ったほうが楽なんですよね。草の生命力との根競べです。燃料切れになったのでちょっと座り込んで休憩していると「チチチチッ」と鳥の鳴き声がします。電線の上にツバメがひ~ふ~み~っと6羽止まっていてなにやら騒がしい。ちょっと小さいかな・・・どうやら今日が巣立ちの日だったようです。そういえばあの声は親がご飯を運んできたときに鳴く声と同じでした。どこか近くにあった巣から巣立ちして間もないのでしょう、飛ぶのもあまり上手ではないみたいで地面に降りてきたり、着地が下手で、はたから見ていても危なっかしい。この辺は最近猫が多いんだけどな、なんて心配になってきます。みんなで鳴いて親ツバメを呼んでいるのでしょうが、いくら鳴いても親ツバメはもう飛んできません。10分ぐらいはこの状態が続いたでしょうか。諦めたのか、はたまた意を決したのか、勇気を出して一羽が飛び立ちました、がまた戻ってくる。同じのがまた飛び立って、戻ってくる。そして遠くからトラックのクラクションが響いた瞬間でした。全員が飛び立ち、2度と電線には帰ってきませんでした。

彼ら兄弟、親子にとってはおそらく今日が今生の別れ。来年すべての雛が戻ってくるとは限りません。たった20日間の家族の生活、親から餌を運んでもらえる生活を終えたら、いきなり自分で餌を採り、身を守り、渡りを覚えて文句も言わず飛んでいく、なんて逞しい、なんて厳しい世界でがんばっているんだろう、と24年も親のすねかじりして生きてきた自分をちょっと反省しました。来年大きくなって戻ってきたツバメを見れたらいいな。しかしどうして誰も教えもしないのに渡りが分かるのか、巣の作り方が分かるのか本当に不思議です。

草刈り終わってない・・・。