おてらおやつクラブ

IMG_1072 (3)IMG_1088 (3)

先日、今月分の「おてらおやつクラブ」発送を行いました。(写真は5月の発送時)

寺報「蓮台」や檀徒総会でもお話しさせていただいたこの活動は、ひとり親家庭の子供たちにお寺の御供物などを支援団体(NPOなど)の後方支援として「おすそわけ」する慈善活動でございます。最明寺では昨年の2月からお手伝いさせていただいております。新聞やTVなどの効果もあり、参加寺院が増加していて、全国で374ヶ寺、3000人以上の子供たちに定期的におやつが届けられています。子供貧困とは無縁のように思えるこの国で、おやつや支援を待っている子供が確実にいるという現実を改善する一助となれば、と思います。

最明寺でも檀家さんが発送のお手伝いに来てくださったり、物資のご支援を申し出て下さる方が少しずつ増えています。来月は21日(弘法さんの日)に発送を行いますので、ちょっとお寺に涼みがてら、仏さまと子供たちをつなぐこの活動にご参加いただければ、と思います。

おてらおやつクラブについて詳しくはこちらをご覧ください。 http://otera-oyatsu.club/

紫陽花

境内の紫陽花が見頃です。写真は階段脇のブルーの花。ひとことで紫陽花といっても花の色、大きさ、たくさんの種類があるようで当山の紫陽花も赤、白、青、紫など様々です。花が終わると来年の花芽が下にできているので花をたくさん咲かせて楽しむためには剪定が欠かせません。梅雨の間は花が少ないのですが、雨の中映える淡い色の花がきれいですね。明日は夏至。ずいぶん日が長くなりました。夏本番はすぐそこのようです。

SONY DSC

SONY DSC

宗祖弘法大師誕生会

IMG_1310

昨日、真言宗教津会の「宗祖弘法大師誕生会」(たんじょうえ)が下大井の保安寺で開催されました。この法要は宝亀5年(774年)6月15日にお生まれになった真言宗の宗祖弘法大師空海の誕生を祝い、私たち自身がお大師さまの教えに感謝する法要です。法要では祭文(さいもん)というお大師さまの功績を称える経文を声高らかにお唱えし、甘茶を注いで手を合わせます。弘法大師は遣唐使として唐に渡り、恵果阿闍梨から真言の神髄を伝授されました。数多の弟子の中からただひとり、真言のすべてを授かった空海は日本に戻って真言宗を開かれました。それから1200年以上たった今も、空海が嵯峨天皇から下賜された本山の東寺(教王護国寺)は伽藍を保ち、講堂の立体曼荼羅は私たちに空海の教えを語りかけ続けています。数あるお大師さまの教えの中で、拙僧のような者でも素晴らしいな、と思う言葉があります。「即身成仏」という言葉、お聞きになったことがある方も多いことでしょう。あなた自身がありのままのその姿で仏さまになれるというのです。私たちにはいろいろな側面があります。喜怒哀楽、感情と共に心は揺れ動き、月のように満ちたり欠けたりするものです。しかしながら、仕事に真剣に取り組んで何かを生み出しているとき、子や孫、あるいは動物や花を慈しみ、その美しさを感じている刹那に、自分でも気づかないうちに仏さまのようになっている、そんな時があるのではないでしょうか。その瞬間を感じて、また、感じることができるようになるように、精一杯生きてみなさい。お大師さまはそうおっしゃっているような気がするのであります。

梅雨近し

Facebookにも投稿しましたようにホタルが舞い始めました。数は少ないですが毎年柔らかい明かりが林の奥や紫陽花の葉から見えて梅雨が近づいているのを感じます。いつも追いかけようとせずともホタルのほうから飛んできてくれるのがとても不思議です。誰かが逢いに来てくれているのでしょうか。清い水がないと育たないというホタル。いつまでも仏さまのまなざしのような優しい光で境内を照らしていてほしいものです。